The Affair: A Jack Reacher Novel by Lee Child

" シリーズ物の常で、どんなにヒット作を書き続けようとも、かならずマンネリの時はやって来る。で、途中若干の盛り返し（gone tomorrow, worth dying for）があったとしても、どうしても右肩下がりの傾向は否めなかったリーチャー物が、どう言う訳か本作で下降が止まった。というか、ぐっと持ち直したと感じるのは私だけではあるまい。解説にもある通り、今回の話はリーチャーがなぜ放浪の旅を始めることになったのかがテーマとして語られる。しかも一人称で。73年の春、米陸軍犯罪捜査部 (CID) の少佐だったリーチャーは突然上司のガーバーから潜入捜査の指令を受ける。ミシシッピ州の片田舎にあるカーター・クロッシングという小さな町にある基地、フォート・ケラムの周辺で起こった女性連続殺人事件に軍人が関与していないかどうか調査しろという訳だ。ケラムはコソボ紛争に極秘で派遣されていたレンジャー部隊の基地であり、その部隊の将校の一人にリードという軍の予算委員会を束ねる上院議員の息子がいるとのこと。そんなこんなで上司に暗にもみ消しを示唆された直後に、ペンタゴンに居る件の上院議員の担当将校から電話が入り「逐一報告しろ」と要求される。ケラムではすでに別のＣＩＤ将校が捜査を行っており目下基地は閉鎖中。リーチャーは基地の外で民間人を装って調査をすることになるが、ＰＸで買った間に合わせの扮装は、町に着くなり早々に町の保安官エリザベス・デベローに見破られてしまう。彼女は元海兵隊の憲兵で、ある事が元で軍を辞めた後、亡くなった父親の後を継いで保安官になったのだという...................... いつもおなじみの際だったアクションシーンが少ないのも本書の特徴で、むしろサスペンスを盛り上げる趣向に力を入れている作者の筆力は過去にないものを感じる。じらしの効果とも言える電話の使い方や、何度も登場する夜行貨物列車の描き方等、諄さもまた良しと思いつつエンディングで拍手の傑作に.............."

강렬한 액션은 별로 없지만 화끈한 결말을 보여주는 작품이다. 군부대, 연쇄살인, 위장근무, 펜타곤, 부전자전, 사이코, 정치인, 도청, 특수부대, 민간부대, 차별, 여행의 시작, 충돌, 수사관, 위조, 탈출, 속임수, 복수, 만남 등이 중요한 의미를 가지는 단어들이다. 벽돌 같은 두께의 작품이지만 처음부터 끝까지 긴장감을 유지하면서 읽을 수 있는 작품이다. 주변적인 묘사나 심리적 묘사가 많은 페이지를 차지하기 때문에 다른 작가들의 작품들에 비해서 읽는데 힘든 것이 사실이고 노력이 좀 필요하지만 재밌는 작품이기 때문에 지루함을 느끼지 않고 읽을 수 있다.