Queen of Hearts 貧乏お嬢さま、ハリウッドへ 英国王妃の事件ファイル by Rhys Bowen

"ビクトリア女王の血を受け継ぐ貴族なのに、貧乏で食べていくのもやっとというジョージーに今度は、元女優だった母親とのアメリカ旅行という、大きな話が降ってきました。豪華客船による太平洋横断、そこで会った映画監督のすすめで母親は映画に出ることに。しかしジョージーの行く先々で事件が起こります。癖のある人物が登場し、次々と意外なことが起こり、悲惨な状況なのに笑える場面もあり、退屈する暇がない、読み応えのある内容です。私は英語は得意というわけではありませんが、Rhys Bowenの英文は明快で、今まで読んだ作家の中では一番読みやすいと思っています。同じ船に偶然乗り合わせた恋人ダーシーが、彼自身の任務のためハリウッドでも一緒となりいつになく一緒の時間が長く、二人が協力し合う形になっています。この物語はジョージーが語る形をとっているので、彼女自身の謙遜からか
あまりジョージーの魅力が伝わってこなかったのですが、（花形女優だった母親から散々「私に似ず地味でぱっとしない」と言われているし）今回はダーシーの惜しみない賞賛や愛の言葉が沢山出てきて大切に思われていることが伝わってきました。今まで漠然としていたダーシーの言動も、結婚という将来を見据えたものとして明確になってくるし、遅遅として進まなかったロマンスの面でも大満足です ...." "It's July of 1934 and Lady Georgiana has nothing to look forward to but a boring summer spent tucked away in the English countryside. When Georgie's mother shows up unexpectedly looking for a traveling companion to accompany her on a trip to America, Georgie jumps at the chance. What starts out as a trip to Reno for a quickie divorce morphs into an extended stay in Hollywood, where Georgie meets the likes of Charlie Chaplin. But the glamour starts to wear a little thin when an acquaintance is murdered, and Georgie questions the competency of the detective in charge of the investigation. But this isn't Georgie's first rodeo, and nobody is going to get away with murder ...."

미스터리 역사 허구장르의 재밌는 작품이다. 이번 작품에서는 찰리 채플린 같은 인물이 등장하기도 한다. 보석도난 사건, 영화 촬영, 평등, 미국 여행, 이혼, 자매, 명예, 방화, 여객선, 촛대, 도주, 새로운 도전, 위장 등이 중요한 의미를 갖는 단어들이다. 이전의 시리즈 작품들처럼 문장들은 난해하지 않고 표현들도 무난한 편이다. 회화적 표현들이 좀 있고 단어들이 반복적으로 사용되는 경향이 있는 거 같다. "Rhys Bowenの英文は明快で、今まで読んだ作家の中では一番読みやすいと思っています...(대충 읽기에 쉽다는 말이다 ....)" 라고 말하는 일본 독자도 있는거 같다. 코지 미스터리 장르의 재미를 잘 보여주는 작품이다.