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Story &ものがたり& die Geschichte

" 完全記憶が徐々に不完全になりつつあり、並行するように通常の人としての感情を取り戻しつつあるデッカー。どうやら二度とないと決めつけていた恋愛も始まりそうですし、そうなった場合この物語の最大の特徴が失われてしまうわけで、そこで終了となるのか、それともまた新しい展開が生まれていくのか、そこも見どころですね。さて毎回の話の方もいずれ劣らずレベルが高く、単独の物語としても十人分に楽しめます。今回はデッカー最初の事件の犯人が、末期癌で余命間もなくという体を押してデッカーに冤罪を晴らす再捜査を依頼。自身の捜査に自信を持っていたデッカーでしたが、余命間もないこの男がなぜか殺害されたことで疑惑を捨てきれず再捜査を開始。その結果単純な殺人事件と思えた背景にロシアスパイとマネーロンダリングならぬ人間ロンダリングが絡んでいたことが判明するというなかなかのスケール。デッカーは自らの過ちをあっさりと認めそのせ..

" 主人公のエイモス・デッカーはスポーツ事故から脳機能に変化をきたします。それは記憶を失わないという特性(完全記憶)。そして風景が色付きの数字に見える(共感覚)という特性。この2つを使い、悩まされながら、元刑事であり探偵の主人公が事件の解決をすすめていくスリラーのシリーズ作。1作目、2作目(本作)は翻訳済み。1作目は事件解決に向けて、主人公は孤独な戦いをします。そして本2作目は一転して、チームで事件解決を目指す主人公へと立ち位置を変えています。シリーズを読み進めるにしたがって、なんでこんなに主人公に感情移入をしてしまうのだろう...と驚いている自分がいます。数奇な能力をもってしまった主人公への関心かというとそれも違って、ただひたすらに事件の真実を求める純粋さに惹かれているのだと思います。もちろん、この真実というのは事件に対してだけでなく、主人公自身が置かれた人生への真実を求める純粋さも..

A millennial turned magical girl must combat climate change and credit card debt in this delightful, witty, and wildly imaginative ode to magical girl manga.Twenty-nine, depressed, and drowning in credit card debt after losing her job during the pandemic, a millennial woman decides to end her troubles by jumping off Seoul’s Mapo Bridge.But her suicide attempt is interrupted by a girl dressed all..

" 齋藤孝らしい、あっさりして読みやすい本。項目ごとに独立してるので、好きな時に好きなところをサクッと読み返すこともできる。「自分を愛するように他人を愛せ」という項目が印象的で、自分を愛せない人は他人を愛せないのだ(愛する資格がないのだ)というメッセージを感じ取った。また、「自撮りをする人は『自分のいない風景』を純粋に楽しむことができない」という内容も記憶に残った。必ずしも賛同はしないが、「自撮り」という行為そのものの意味を再考するきっかけを与えてくれた貴重な見解だった...." " ニーチェの言葉を斎藤先生が現代の世相に合わせてわかりやすく解説してくれています。 現代の自己承認欲求を高めてくれるSNSや自撮りといった文化について一喝し、そんなことをしなくても自己肯定感を高められるということが語れています。 ニーチェの言葉に対して凄いと思うと同時に、毒気にあてられた感じもしました。劇薬..

" 文章がよい。一つの文章の中にたくさんの情報を盛り込みながら、その並べ方が巧み。だから読んでいて気持ちよい。特殊設定はないかもしれないが、はらはらする場面もあり、幾多の事件や謎の配置が秀逸で面白い。静かな丁寧な雰囲気にも とてもリアリティを感じた。再読したくなる作品だと思う...." " 法医学の一大権威である大学教授が自宅庭にて刺殺体で発見される。しかも被害者は無政府主義の秘密結社「絞首商會」と関わりがあるらしい。加えて、以前被害者宅に侵入した元泥棒に遺族が犯人捜しを依頼するという、何とも型破りな設定。事件現場の謎や怪しげな友人たち、次の事件が起きるタイミング等が程よく、本格的な探偵小説です。時代背景を踏まえた事件の構図も良く練られていましたが、もう少し物語をコンパクトにまとめられたほうが読みやすいと感じました...."T형 포드 자동차가 달리는 1920년대 도쿄가 배경인 이..

" AI is not in the future, it is now. Many AI projects are up and running and much more on the horizon. What Kanaan provides very well in this excellent reading volume is his account of how it developed and where it is, where it is heading, and potential scenarios. I very much appreciated the history of AI, but cannot subscribe to his evolutionary account as there is no real accepted evidence of..

" 翻訳がなさそうなので、英語で読みましたが、捜査が行き詰まるときの空気感、完璧な記憶を持つ主人公の思考パターン、緊迫したクロージング、どの場面でも楽しめる小説です。サイコスリラー好きのひとにオススメ。ぜひ日本語の翻訳も出してほしいし、映画にしても面白ストーリーだと思います...." " 刑事Amos Deckerは、ある日帰宅したとき、すぐに異変に気付く。一階には義理の弟の死体、二階には妻と幼い娘の死体があった。 彼は元プロフットボール選手である。彼は試合で強烈なタックルを受けて脳に障害が残り、引退していた。その障害は全ての記憶が消えないという特異な症状であった。その後彼は刑事となり、膨大な記憶を自由に操れることで優秀な刑事となっていた。しかし家族の惨殺と、その事件の真相が全くわからないなかで、彼の精神は病み、刑事を辞めて、パートタイムの探偵業でほそぼそと暮らすようになる。家族惨殺..

" 表紙の絵が可愛くて読み始めました。しんみりとしたヒューマンストーリーが読みたい時には持ってこいの作品です。登場人物の言葉は短かったりしますが、そこに込められている気持ちや、小説自体も読みやすい文体ですが、なかなか人間の心を深く描いている気がします。ネタバレしないように、ぼやっとした感想ですが、お気に入りの一冊になりました。そして、読後はコーヒーが飲みたくなります...." " 父が営む純喫茶を手伝う高校生の娘、バイトの大学生と常連さん。一見するとどこにでもある喫茶店の風景でも、それぞれが心の中に家族の問題を抱えています。だからこそお互いに優しく接することができるから、居心地の良さを醸し出しているのかもしれません。端っこに座って眺めているそんな感じで読み進められる本です。本当に人って多くのことを背負っている。でも、必ず軽くなる時が来る。それは人によって、本の言葉によって‥‥そんなこと..